同期会
同窓会という言葉は嫌いである。虫唾が走る。
では、クラス会は? 嫌いではないが適切ではない。
参加者のクラス≒科学的水準が異なっている。
となると・・・同期会か。
このところ、立て続けにヤフーチャットの、
同期の皆さんにお会いしている。本部屋二人、
科学部屋二人、音楽部屋一人。みなさん、
その道で活躍していらっしゃるようだ。
私はすべての部屋に出入りしていた。
すべての才能が合ったわけではない。むしろ、器用貧乏。
本部屋に参加した当時、「この部屋に来る人で、
プロの人はみんな威張るのに、なぜ?」と問われたことがある。
私「私のやっている仕事なんて、この部屋の人なら、
みんな出来るよ。コネがあれば、それとちょいとしたテク」。
事実、私はいちばん得意だった医学記事を、企画書の段階で、
概ね、はねられている。学歴に医学のイの字もない私の出す企画書に、
ところがデスクも編集者も誰もついてこれなかった。で、音楽部屋。
音楽教諭の息子に生まれ、幼児期からピアノ、ソルフェージュを
受けていた私は、下手な音大出より、楽譜の解釈、表現力が合った。
これも学歴社会においては、音大出にかなわず、音楽プロデューサーや、
バンド仲間からは、「お前、なぜ音楽の道に進まなかったの?」
と言われている。最後が科学部屋。いちばん滞在時間が長かった。
宇宙論の多い部屋で、生物医学担当は私と、
有機化学系企業に勤めていた彼女が主に努めていた。
インビトロ、インビーボなどを使いこなせるようになったのは、
この時期だ。が、コドン、MRAのウラシルなど遺伝子関連は私の得意範囲。
今ではもう古い知識としか言えないが。だが、拙著・屁理屈屋で、
重大な意味を持つロキソプロフェンナトリウムが、
ドクターズレター・医薬品等安全性情報に載ったことは、
現職の医師も知らなかったのに、当時、医学系の質問をしてくる人たちに、
丁寧に教えていたのは私である。だから、拙著で大きな役割を果たしている。
ヤフチャ科学部屋、その他の部屋は、私の母校。それは変わることがない。
コピーライター・作家 音楽屋、
ヤフチャ科学部屋・生物医学担当 江古田潤