ウィルスは生命ではない

 

私が本格的に医学の勉強を始めた頃、

まだ抗ウイルス剤は無かった。というより、

ウイルスではなく、ビールスと呼ばれていた。

スペルを見るとよく分かる。そしてフリーランスになった頃、

アシクロビルがデビューした。索敵して目標を撃破する。

ウイルス感染細胞のなかで薬理作用を発生させる、

誘導ミサイルのようなもの、と教わった。それ以前から、

抗ウイルス作用を持つ薬剤はいくつか検討されていたようだが、

一般人の私にとって、最初に憶えた抗ウイルス剤が、

アシクロビルだったのだ。ところで、索敵して目標を撃破する、

と言えば、モノクローナル抗体がある。がん細胞を目標にし、

薬理作用を発現する。このモノクローナル抗体に関しては、

拙著・屁理屈屋で詳述したかったのだが、

がんと癌の区別も付かない読者層も取り込みたかったため、

インターネットに接続できる環境でお読みください、と、

注釈を入れた。これに限らず、分子標的など、

全身に副作用をもたらす抗がん剤は少しずつ勢いを取られ、

p53とかp21とか、遺伝子変異のある細胞だけを狙い撃つ、

薬がデビューしはじめ、すでに臨床段階に入っていると聞く。

p53やp21は、私が科学部屋の頃だから、すでにもっと違う、

遺伝子変異も計測されていることだろう。

だが、p53の半減期まで記載した拙著は、SFとも言える。

ところで、がんは、その現細胞の特性を持っている場合と、

未分化がんとに分けられるが、大病院が、

胃腸科、循環器科、消化器科、脳神経科など、

部位ごとに科が分かれているのは、

がん研究の果たした役割が大きい・・・とも拙著で書いた。

インターネットを接続できる環境で・・・は、

ちょっと書きすぎたかな。今の世代はネット接続しているのが、

当たり前で、テレビを見たりするのは「ぼっち遊び」

なんだと言う。ぼっちは独りぼっち。

ネットで繋がっているだけで友達という感覚のほうが、

私はおかしいと思うのだが。しかもそれを当て込んで、

私のプライバシーまで踏み込んでくる人がいる。

不正アクセス防止法違反。ま、共謀している人も共犯になるし、

それが○○○だったら、最高裁行きなんだけど。


コピーライター・作家 医薬学評論家 法学者 江古田潤
ヤフーチャット科学部屋・生物医学担当
ウィルスは生命では無いと拙著に記述した 江古田潤