傷
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★それは15年後、私たちが33歳の時。
十代の頃、結成したバイクチームのヘッドであった、
Nから電話があった。カミさんの○癖があり、
近隣住民からもそろそろ敵視され、
困っている・・・とのこと。
N「潤、法律、詳しかっただろ? だから」
私「・・・ま、電話で聞く分にはとりあえず問題なさそうだ。
まず、じっくり二人で話し合ってくれ、
話だけじゃ分からないけど、病的な感じがする。精神科だな。
法的な相談なら、有資格者に。単に詳しい第三者に説得して欲しい、
と言うなら、私が出向いてもいい。・・・ところで、
お前・・・・ ふふ、よく電話してこれたなぁ」
N「・・・・・・・あの時のことは、いちおう書類、書いたし。
全員に厳命したし。・・・もう・・・、ん、いや、えと。頼むよ。
やっぱり頼れるのは潤しか・・・」
へぇ。そうか。で、まだ状況が変わらないようなら、すぐ電話しろ、と、言った私だった。電話は無かった。
・・・話は戻る。
★その電話の15年前、私たちが18歳だった頃。
メンバーは三人が高校生、三人が中退組。その筆頭が私で、
だから早くから、いくつもアルバイトをし、
メンバーに言えない秘密の仕事もあった。
裕福だったこと、それを妬まれた。私の中学二年の頃から、
親や学校に内緒で使っていた下宿の一室を教えたのが、
私のミスだった。鍵を叩き壊され、金目の物を盗まれた。
問い詰めて吐かすと、私以外のメンバー全員の犯行だった。
犯行を認める供述書、念書、謝罪金の金額と支払の同意書、
三枚用意した、私の手書きの法律文書はそれなりに迫力があり、
メンバー独り独りが、きちんとサイン、捺印していった。
・・・ふぅ。一度裏切ったものは二度裏切る。
14歳の時にならった組織論を思い出し、彼らとはもう会わなかった。
だが。33歳になって、彼の声を聞いた時、
私は女性関係でやはり、きちんと付き合っていた二人から、
やはり裏切りを受け、精魂尽き果てていた。
もう、許しても許さなくてもいいや、いずれ。
♪~時は無情なほど、すべてを洗い流ぁす~♪
↑ by 桜井和寿「終わりなき旅」
・・・ひょんな縁で某キャンペーンのキャラ兼、
内緒で運営団体を探ってほしい・・・件があり、
いちばんポピュラーな手を使った。彼女に出会った。
一度、会ってくれたコは、二度、会ってくれる。
それが恋愛であれ、お金目当てであれ・・・。
初めて吐露した。精神科医にも話さなかったこと、
面白おかしく。33歳になった私のように、
彼女は横顔で笑った。だから、私はまた会う約束をした。
それから会っていない。私の精神も肉体も、
膝の傷、右肩甲骨の傷、鼠蹊部の術創(これはプロでも見抜けなかった)、
DSMにもIDLにも載っていない不可解な言動(これもプロでも見抜けなかった)、
すでにズタズタだったのだけど。何もなかったような顔をして、
漂ってくる海風を浴びたかった。・・・ただ、それだけ。
※ところで私の本をネット検索していて、私の悪口が届いた方、
すぐにKサツに通報してください。法務局には報告してあります。
刑法の名誉棄損罪か、侮辱罪、またこういった事実を耳にしても
警察に届けないと、準共犯を問われることもありますので、
お気をつけて。もう三人、共犯かなぁ。
コピーライター・作家・編集ライター
肥満予防健康管理士 栄養学者 法学者 元不良少年
ヤフーチャット科学部屋・生物医学担当 江古田潤