バイオハザード

危険な病原微生物、ウイルスなどを研究する機関。


もちろん日本にもある。P1からP4まであり、


数字が増えるごとに、より危険な病因子を扱っている。


日本にもP4はあるが、実は運営されていないことになっている。


近隣住民からの反対が多いからだ。とはいえ、


今夏のデング熱騒動ではないが、誰かが研究していないと、


感染爆発≒バイオハザードが起こった際、


対処ワクチン、対処薬がないことになり、そのほうが人命に関わる。


拙著・屁理屈屋より。


 犀川の問いに医博は素早く答えた。0.94気圧というものが、


バイオハザード対策にどの程度の意味を持つのかは、犀川は知らない。


東京郊外や筑波研究学園都市にあるようなP4レベルとまでは


いかなくとも、充分に『物理学的および生物学的、微生物災害封じ込め』


措置が徹底されているようだ。


医博の説明に隣にいた綾泉だけが軽くうなずいていた。


これ以外にも、通常の医療者では考えていない事例を盛り込んだ。


実は内緒で稼働しているP4レベルの研究施設もあることを、


何度か相談されたことがある。と、まぁこんな具合に、


拙著の生物学描写、医学描写の水準は高い。


また政治、軍事の国際的な事例も。


著者入魂の、医学・法学レベルの高い、


反戦エンターティメントミステリである。

 

 


コピーライター・作家 ヤフチャ科学部屋・生物医学担当 江古田潤