ラーメンって
よくジャンクフードの代表選手のように言われている、
ラーメン。確かにダシ、スープの素、具、店やメニューでさまざまで、
一概に区切れるものではないし、また区切れたとしても、
科学的分析にまで至ることはほとんどない。だが。
↓
織田は嫌がらせするように修家に煙を吹き掛けた。
しかし修家はその煙を気合いで追い返そうとばかりに睨みつけた。
「……じゃ、あえて医学的に説明しましょうか?
『ラーメンに限らず通常の食事には、
まだ食品機能学で体内薬理動態の不明な栄養分や成分が、
現時点の計測手段では解析不能なほど含まれる。
以上を前提に、被験者・織田哲夫、他1名が摂食したこのラーメンについて
栄養学的所見を述べる。あくまで目測による推算の範囲としては、
成人男性の1食あたりの必要栄養素の供給量、とくに熱量がじ
ゅうぶんに摂れることが評価できる。
(中略)
一般的な通常の食事内容を医学的に捉えた場合、一食あたりの評価は意味をなさない。
正確には日中の全食事の栄養素を平均し、さらに週平均、年平均を取り、
生活強度の日周差、年周差をパラメーターとして係数化したうえで、
その数値をベースに理想的な必要栄養素を算出し指標を設定、
毎食ごとの偏差を少なくとも1週間のタイムスケール内で修整するべく
コントロールすることが重要だと考えられ、
以上のプロフィールを早期に確立することで、摂食者2名の遺伝上
プログラムされた生物学的寿命を最大限に引き出せるものと考えられる」
↓
拙著・屁理屈屋P161~2。
何度も書くが、医学部に栄養学の講義はない。
基礎生理学の一環として、初歩の栄養学、代謝動態は教わるが、
ここまで、まず一食あたりの数値の意味を、
掘り下げたのは、私が初めてである。
料理情報誌にも、栄養学書にもほぼ乗っていない。
なかでも、脂肪酸プロフィールについては、の記述は医師も黙らせる。
コピーライター・作家 料理情報誌記者
ヤフチャ科学部屋・生物医学担当 ヒト生物学者 江古田潤
ヤフチャ科学部屋・生物医学担当 ヒト生物学者 江古田潤
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