彼女のこと
・
前回のブログ更新で、ヤフチャ科学部屋、その他を、
同期会のタイトルでアップした。が、私にはブログ友達もいる。
メールの書き出しはいつも「どうしました?」である。
女医さん。外科医。
私が最初のアルコール性肝炎で入院した時、
お見舞いに来てくださった。それ以前から、執筆中、
延々とお酒を飲んでいる私に、
「肝臓が心配です」とのコメントを載せてくださった。
ひょんな縁があり、医大生とデートしたことがある。
私「ん。まぁ、いろいろお医者さん、知っているからね」
医学生「女医さんは?」
確かに医療界も比較的、男性社会。だが、私の答えは、
「うん。知っている。優秀な方」だった。
いつも思うのは、彼女がまだ新人だった頃、
心マ三時間を続けた、との逸話だ。プロの医学者は、
もう助からない、と分かっていただろう。が、
ご家族が到着するまで、死亡診断をオーベンにさせたくない。
その思いが、心マ三時間につながった。患者だけではなく、
患者のご家族まで気を遣う。それが本物の医学のプロ。
それを私に教えてくれた。・・・石田衣良先生が好き、と言っていた。
拙著・屁理屈屋のP262。↓
・・・キミはまだ医学生だ。殴られる資格もないな。
あの夜の医師のセリフが蘇ってくる。心拍が少し上がった。
眠気が追い出され、そしてまた修家は奥歯を噛み締めた。
↑
この描写は、ちょっと石田衣良先生の文体を真似して書いた。
納得していただけただろうか?
コピーライター・作家 医科学評論家 江古田潤