大陸間弾道弾はどうなるか?
イスラム文化圏と、その他、先進国の関係が、
ニュースをにぎわしている。ウクライナ問題で、
国際的指弾がやってきたプーチンとしては、
「なんとかこの隙に鎮静化しなけりゃ」と言う気分だろう。
万が一、中国や北朝鮮が日本を大陸間弾道弾で攻撃した場合、
日米安保にしたがって、アメリカも参戦せざるを得ない。
中国や北朝鮮と親密にしてきたロシアは、それに敵対せざるを得ない。
ところで。拙著・屁理屈屋、P209より。
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実際、三次元上を音速移動する座標点を、
同じく音速移動する座標点でランデブーさせるには、
コンピュータの処理速度をどれほど上げても難しかった。
気圧の波の厚み、風向き、それらの気紛れな変動……
そういった自然現象の揺らぎは、
テラバイト級のコンピュータでリアルタイムシミュレートしても、
数パーセント程度の迎撃成功率しか期待できなかった。
何万分の一秒以下のズレで擦れ違ってしまうからだ。
つまり一発の大陸間弾道弾に対応するため、
安全期待値を100パーセントに近付けるには、
20発以上の迎撃ミサイルを発射しなければならない。
その態勢を常時維持するためのコストは、
とても億円単位では済まなかった。
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今では、もうちっと迎撃成功率が上がっているかもしれない。
ヤフチャ科学部屋で、物理の重鎮がこのような発言をしたのが、
もう17年ほど前。テラバイト級のコンピュータを、
オモチャにしている人の分析なので、17年経っても、
拙著ではそのまま掲載している。
本作は、本格的に医学・法学・政治・軍事ミステリであるとともに、
基本、反戦小説である。
コピーライター・作家・平和主義者
ヤフチャ科学部屋・生物医学担当 江古田潤