外科医・大門未知子

 





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科学に目を向けないわけにはいかない。

しかもリクエストがあったので、

外科医・大門未知子を取り上げる。このドラマのスタッフも、

もしかして私のブログを見ているのではないか?

外科医は転院した場合、即手術を嫌がる。

手術室の構造、麻酔科医の腕、器械出しの腕、それらが、

まだ分からないからだ、と、このブログで書いた。

それを知ってか、麻酔科医は大門自らが連れてきた、

フリーランスの仲間。プライベートも知っている設定だ。

そして器械出し。大門のオーダーに、

器具を差し出した手が少し低く遠い。

奪い取るように大門はひったくる。・・・こういう描写、

ほとんどの医学ドラマでは描かれなかったが、

実際にはよくある光景である。で、第二話。

子宮頸がん。患者が25歳の設定は上手い。

18歳から24歳で確か数百人レベルの検査において、

病因因子を持っているコが98パーセント。

25歳で自己認識できるほど病態が悪化、

開けてみてメタが増悪、大門が主張していた骨盤内臓器全摘になる。

人工肛門か人口膀胱か、で、演者も観客も迷わせておいて、

再建術に踏み切る大門。・・・ふ。ここまでは予想していた。

が、切除した卵巣をシート化し、冷凍保存しておくとは・・・と、

私もびっくり。・・・確かに女の子は産まれる前から、

一生分の卵子を持っている。思春期になり、母体として整ったとき、

ひとつひとつ排卵されるシステムになっている。

そこまで説明があるかな? と、思ったのだが、

患者が25歳だから、整っていて当たり前とばかり、

説明はなかった。おっと、休題。病因因子と書いたが、

HPVである。拙著・屁理屈屋P112で書いてある。執筆当時は、

あんなワクチンが出回るとは考えていなかった。

第一、型の特定だって、最初は17型、それから18型他になり、

病因因子の総数は、未だ研究者がしのぎを削っている。

ま、どんな型、ついでに他の厄介なウイルスまで叩ける、と、

豪語している奴はいるが。

たまぁに、二万円、書留で送ってくれるようだが、

病院だけに人件費・外注費とは書けず、

「7階、窓、外部清掃費」とかで処理しているらしい。

仲の良いヤフチャ仲間にその話をしたら、

「7階? ネオ、それ危険手当も乗っけてあるの?」

と、聞かれ、えへへと笑う私である。


コピーライター・作家 生物学者&医学研究補助

ヤフーチャット科学部屋・生物医学担当   江古田潤