誤薬

 



ある介護施設の出来事。

薬の飲み残しを職員が発見、その隣にいた利用者の薬と思い込み、

呑ませてしまった。○か? ×か?

当ブログにお越しいただいている方には知識人が多いので、

当然、正解の×が出るだろう。

施設には、利用者が生活する寮が7~10もある。

ほとんどの利用者がなんらかの薬を呑んでいる。

偶然、隣にいただけかもしれない利用者の服薬剤だと、

思い込むほうがおかしい。精神科薬の利用者も多く、

下手したら眠り込み、転倒、後頭部打撲・・・

それで無くても誤薬して症状を悪化させ、

命の危機になることも。その施設には常勤で看護師がおり、

表向きは服薬管理は看護師の仕事。

だが、朝飯、昼飯、晩飯などは、施設でいっせいに行われ、

つまり食後の薬を吞む時刻、ひとりの看護師が、

全員に対応できるわけがない。こういった施設では、

「見なし家族」と言う扱いで、介護職が服薬管理をしている。

厳密に考えると、薬事法・・・あ、今、名前、

変わったんだっけ、ま、どうでもいい、

医療関係の各法に触れているのだが、

「見なし」制度により、見過ごされている。

ま、このへんにしとこう。

だから、中学までの義務教育で、基礎医学を行うべき、

との表記を拙著・屁理屈屋では書いた。それと。



 普通医師免許5年更新制と更新試験制度の概要草案。
 
 1次医療における地域薬剤師の巡回診療と、希望者に内科限定医師資格試験の実施、
 および免許交付。
 
 実務10年以上、担当科3科目以上の看護師および内科限定医師による
 地域家庭医制度の充実。
 
 東洋医学分野の体系化と診療科目の細分化標榜。
 
 統合医免許を新設し、専門医認定3科以上かつ代替医療の現場経験5年以上に、
 更新時に認定試験の受験資格。
 
 医療内部告発の保護制度。
 
 医療検察官の各地配置と医療ミスによる患者被害の迅速な保護。
 
 医局政治によらない人事の公的オンブズマン制度の創設。

↑これも記載されている。

少子高齢化が進む現代日本において、必要だと思われる制度を、

学歴に医学のイの字もない私が、万感の思いで書いたのだ。

それでも、医療行政に詳しいヒトからは、

これを指摘できるのは、医療関係者では既得権益の関係上、

無理だ、あなた(私)だから書けた・・・と、褒めてくれた。



コピーライター・作家 医療行政評論家 江古田潤