狙撃

 

※再録です
 
日本のテレビ番組は、銃のあつかいがイマイチだったが、
 
このところ、自動拳銃はちゃんとブローバックして、
 
空薬莢を吐き出すシーンが描かれるようになった。
 
それはいいのだが、要人が標的になる狙撃のシーンで、
 
場所についてから、おもむろに銃を組み立て、
 
スコープも取り付けるシーンが多い。ま、こんなものかな、
 
と思って観ている。ゴ○ゴ13の影響だろう。
 
が、これはゴ○ゴの連載開始日を考えれば、のハナシで、
 
実際のスナイパーはそんな馬鹿なことはしない。
 
スコープを取り付けて、照準とスコープの印が合うよう、
 
目標までの距離を計算して試射し、左右上下を調整、
 
狙撃地点に立つのがフツー。調整は0.1mm違っても、
 
二百メートル級の狙撃だと、対象者の急所を外れてしまう。
 
このへん、詳しく書きたかったのだが、
 
余計なことを! と、言われるのがわかっていたので、
 
拙著・屁理屈屋では書かなかった。
 
単なる銃撃シーンは書いたが、通常の防弾チョッキだと・・・
 
の表記が書き過ぎ、と怒られた。次回作ではどうしよっかなぁ。
 
 
 
コピーライター・作家 軍事評論家 江古田潤