何が危険か

 

いわゆる脱法ドラッグが「危険ドラッグ」になった。

その件は当ブログでも取り上げている。だが。

とくに日本では50年代まで

メタンフェタミン覚せい剤は合法でしたから。

町の薬局でも売っていたし、医師は鼻血止めとして

塗布剤にも利用していたくらいです。(中略)

あれが精神錯乱を引き起こすとは誰も思わなかった。

それがたった70年前の医学水準です。

拙著・屁理屈屋P227「密謀」より。

・・・人は何かに依存しないと

生きていけないものなのだ。たとえば仕事、

家族、恋人、クルマ、酒・・・

おっと、酒に依存したから私は、

三回も入院したのだった。ダメじゃん。

で、某氏が言った。

「潤、どうせ酔っ払いだよって言われてさ、悔しくないの?」

確かに。お前よっか私のほうが勉強してるわいっ、と、

言いたくなるような医者もいた。ので。

現在、肝数値は正常。一年半前より、

飲酒量の指標となるガンマは、41、36、39、38。

危険域は自治体によって異なるが、70から80。

医師視線に立てば、

50以上はちょっと注意したほうがいいな、だろう。

アルコール依存は治らない。それが今の医学の常識だ。

だからそれを覆してやろう、と、今日もノンアルを飲む。

あ、依存で思い出した。拙著ではこの描写の後、

カント、デカルトが登場する。哲学や、

その哲学から派生した科学も依存の対象だろう。

何にも依存したくないヒトは、

無人島で火も使わず生食しろ、と、言いたい。


コピーライター・作家 文明評論家 江古田潤