実体験

 

 

(前略)~体内で働く他のミネラルやタンパク質、酵素も含めての特集だ。

ところが厚生労働省の薬事審議会で、それをヤリ玉にあげられた。

ウチを名指しでだ。『日本では毒劇物に指定されている、

安全性も未評価な栄養補助食品

奨励するかのようなマスコミ報道は、いかがなものか』ってな。



↑拙著・屁理屈屋P99より。

これ、私の実経験である。外注とは言え、記者は自分の所属誌の評価をいつも意識している。

誌名で検索していると、検索の80番目くらいに引っかかった。薬事審議会の議事録だ。

あれ? と思って詳細を読んでみると、この発言が載っていた。

もちろん文章は少し変化させてあるが、内容はそのまんま。

当時、私が書いていた雑誌が名指しで攻撃されていた。

マイナー誌だったら無視されただろう。いちおうブランドの通った出版物だから、

名指しでやられたのだ。私自身、サプリメントは過剰摂取の危険があるな、

と感じていた頃だ。そろそろ16年くらい前か。

だが、サプリは消費者に受け入れられ、

視聴率男の木村拓哉君の「安堂ロイド」←(レートは悪かったらしい) でも、

修復役の女性型ヒューマノイドはサプリと名付けられた。

私の子供時代のアニメ、「レインボー戦隊ロビン」でもナース姿の仲間はいたが、

何と呼ばれていたっけ? それすらも忘れているが、好きなアニメだった。

というわけで、この拙著の記載は現実にあったことである。

だから誌名は載せなかった。いくらかでもギャラを払ってくれた編集者、

出版社には迷惑をかけたくない。私が在籍当時は中高年向け男性誌だったが、

女性誌になり、拙著の描写通り、ダイエット路線で、

まだコンビニ売りが続いている。



コピーライター・編集ライター・作家 医科学評論家  江古田潤