脂肪と糖

数か月前、Twiでのこと。

トクホのコラーゲンを飲んでいる、と言う患者さんを前に、

何というか? との問題が医学生さんたちに出た、どう思うか?

問いの形が終わっているTwiだったため、

取り合えず返事を返した。

「コラーゲンはタンパク質ですから、

消化酵素アミノ酸まで分解されるか、

されないものもありますが、美容に役立つか、は。

最近、トクホもいい加減なものが増えているから、

医薬に向ける患者さんの気持ちを推し量る、

いい材料ですね」←これが私のTwi。リツィされた。

おっと。本題はそこではない。

○○しいものは脂肪と糖で出来ている、というCM。

食べ物が生命である以上、稲や小麦など植物だって魚だって、

タンパク質を忘れている、いい加減なコピーだな、と思った。

で、そのトクホを見てみたら、有効成分はポリデキストロース。

ポリは重合体、デキストは光学活性上の分類、

ロースは豚ロース生姜焼き・・・じゃない、

セルロースからの造語だろう。と、まぁ、

ボケたくなってしまうくらい単純な成分。つまり食物繊維だ。

だったら、食事中、最初に野菜サラダの大盛りを、

ノンオイルドレッシングで食べてから、主菜にかかればいいだけ。

キノコなども適している。つまるところ、

拙著・屁理屈屋で、織田警部補に第三主人公が作る料理、

提供順を真似すれば、終幕、織田警部補が言われたように、

コレステロールも腹囲も、若干、縮まるはずだ。

二、三か月で効果が出る、などと言うダイエット食品が、

ちまたに溢れているが、まじめに生理学、勉強している者からすれば、

そんな馬鹿なことはないって気付くはずだ。

 

コピーライター・作家 医科学評論家 生理学者 江古田潤