ダイエット脳


「そうですな。ま、限定して『脳の個性の問題』と言い換えてもいい。

 

レプチンとかオレキシンとか、つまり旧脳部分と実質消化器との

 

生理活性物質のやりとりです」

 

「……キューノー?」

「あ、織田さん」

 

 慌てて修家が解説に入る。

 

 細菌や真菌類から始まり、数億年前、多細胞生物で

 

 神経細胞の集合部分を持つものが発生した。

 

 脳の原型が生まれたのだ。

 

 そして貝類で神経軸や神経叢が個体全体の

 

 コントロールをするようになる。
 
 本格的な脳の誕生だ。
 
↑ここで脳がヒト脳に進化するまでの過程を簡単におさらいする。

 

とくに難しい表現はしていない。

 

また『消化器』といった場合、胃腸を想起する人が多いが、

 

食べたものを自身の体内で利用できるように加工する

 

主な役割は『肝臓、胆臓、膵臓』が担っている。

 

ゆえにこれらを実質消化器という。

 

胃腸のことは医学では管腔消化器と呼ぶのだ。

 

「……」

 

 織田は沈黙したままだ。一般的に遺伝子だの脳だの言われて、

 

うかつに返事の出来る人はいない。

 

分かったようなことを素人が言ったならば、

 

それは99.9999%知ったかぶりだ。

 

いや、医者だって分子生物学者だって

 

大脳生理学者だってそうだろう。

 

なにせ分かっていることのほうが少ないのだ。

 

それどころか果たして『分かること』が可能なのかどうか、

 

というレベルで、すでに疑問が発生している。

 

本作は、医学や科学、軍事、政治など多くの要素を詰め込んでいるが、

 

基本、義務教育を修了していれば理解できるように書いてある。

 

なにせ著者の私自身、分からないことが多すぎて。

 

私の学歴に、医学のイの字も無い。だが、そのへんの医師が、

 

裸足で逃げ出すほどの知識をためてしまった。

 

本作は著者入魂の、医学・法学・軍事・政治の、

 

エンターティメント反戦ミステリである。

 

※※本作をネットで検索していて、私の悪口が届いた方、
刑法の名誉棄損か侮辱罪、また不正アクセス防止法違反ですので、
最寄りの警察署に通報ください。法務局には報告してあります。
あなたのIPアドレスが探られているんですよ?
 準共犯要因もありますので、お気を付けて。

 

コピーライター・作家 元料理誌記者
肥満予防健康管理士 護憲論者
ヤフーチャット科学部屋・生物医学担当 江古田潤