食事療法
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拙著・屁理屈屋ではt-PAやH1ブロッカー、
その他、医学用語はたくさん出てくるが、
基本的に、誰でも簡単にできる食事療法と、
各種栄養素、また未知の栄養素を利用して、
肥満とコレステロールに悩む織田警部補をフォローしている。
第一主人公はまだ医学生で、医療行為は行えないから?
それもある。ただ、医者にかかっていれば安心、と言う、
疾患より、日ごろの心がけで回避できる生活習慣病の健保負担が、
国政を圧迫しているからで、義務教育の家庭科、また生活科で、
ならう程度の調理技術でなんとかならないか、
懸命に考えて描写した。ただ、どうしても難しい調理技法は、
活字にせず、行間を読み取って、の気持ちで書いている。
コンカッセは、つい使ってしまったが。
P271↓
「やっぱり多少カリウムを摂ったところで、
塩分が多くていいってことにはならないみたいだね」
「そっかぁ、野菜や海藻増やせば少しは大丈夫かなぁ、
と思ったんだけど」
「腎臓ってタフな割にデリケートっていうか、
ナトリウム過剰だとレニン産生過剰になって
アンギオテンシン転換酵素の……」
↑その後、腎機能の描写もあったのだが、
そういうことは専門医が一般にも分かりやすく書いた、
入門書のほうが正確だ。私の学歴に、
医学のイの字も無い。だが、そのへんの医師が、
裸足で逃げ出すほどの知識をためてしまった。
本作は著者入魂の、医学・法学・軍事・政治の、
エンターティメント反戦ミステリである。
コピーライター・作家 元料理誌記者
肥満予防健康管理士 護憲論者
ヤフーチャット科学部屋・生物医学担当 江古田潤