ネタカブリ

 

おお、やったぁ。10月初めの採血で、血液検査。
 
γが32。夢の20代まであと一歩。で、また採血。
 
私「いやぁ、お酒、我慢している結果が出て、うれしいです」
 
看護師さん「あ。お酒我慢しているんですか? ・・・そうだ、
 
こんな話が合って・・・ある患者さん、アルコール依存と診断されて、
 
友達にドクターストップがかかった、と告げたら、
 
友達が持ってきてくれたのが、養命酒!」
 
私「ぷはっ(笑)。・・・私もありましたよ、お酒、
 
ドクターストップがかかって、酒席、逃げ回っていたら、
 
潤さん、体調悪いのなら、これ・・・と、言って養命酒!」
 
思わず看護師さんと笑いあってしまった。
 
いやぁ、ネタ、カブリましたねぇ、と。
 
もっと深刻で笑えないネタカブリもある。
 
仲のいい感染症内科医が、漢方の勉強をしたいと言ってきて、
 
私「慶応医学部は漢方研究、専門の部署があるみたいだけど」
 
感内医「医学は国立でしょ? 慶応、嫌い」
 
私「・・・・」
 
感内医「潤さん、漢方詳しいじゃん? どこから仕入れたの?」
 
確かに私の著作・屁理屈屋では、甘草の洋名はリコリス
 
とかの記述があり、詳しいと誤解したようだ。
 
だが。私「漢方は体質改善薬だから、
 
血液検査とCT、MRIの画像だけ見て、
 
処方できるもんじゃないらしいよ? まず、証読みと言って、
 
患者さんの体質を・・・」
 
感内医「ああ、証読みね。資料にあった。だけど、陰陽五行説から始まって、
 
とても臨床に辿り着けない」
 
私「ん。じゃ、今度、東京きたとき、時間があったら八王子で会おう。
 
漢方医の先生、紹介する」
 
と、これで、終わった、と思っていたら、生活習慣病対策医から、
 
「潤さん、漢方、詳しいでしょ? アンチョコ無いかな?
 
 自分で調べたんだけど、陰陽五行から始まって・・・」
 
アナタ、それよりアンチョコに頼る医師稼業、やめたら?
 
と、言いたくなって、やはり同じ説明をする。
 
一人は山陰、一人は東北、なぜ陰陽五行でカブるかなぁ。
 
あ、古典だった。ま、西洋医学
 
カント、デカルトから理解しろ、と言っても無理だよね。
 
漢方医学も陰陽五行説からじゃ、
 
フツーの医学部出たヒトには、ちょっとかわいそう。
 
カント、デカルト、医学の関わりに関しては、
 
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コピーライター・作家 医科学評論家
ヤフーチャット科学部屋・生物医学担当 江古田潤